掛川ではこんなに食べ物を作っています 掛川美味しい四季

生きることは食べること
美しい風景から、
美味しい食べ物は生まれます。

掛川で作られる食物は、
どれも美味しい。
この里で、この山で、
作られている景色はどこも美しい

ここで作られた食べ物を
ここで頂く。
かつては当たり前だった贅沢が、
掛川には残されています。

いつから人々は、家の横で作られている野菜を食べることが出来なくなったのでしょう?毎日通勤する風景の中で見る田で作られたお米を食べることが難しくなったのでしょう?

一粒の籾はいつしか万倍になる。「一粒万倍(いちりゅうまんばい)」とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味の言葉です。

掛川の美しい風景は先人達が築き上げたお城や町並みだけに留まりません。砂の土地で作られ、干されている干し芋(芋切干と掛川の人は呼びます)の風景や、春に水が張られた田んぼに映る空の景色も、里山を彩る柿の鮮やかな色も掛川が誇る風景です。

この土地で作られたものを、この土地で食する幸せ。遠く外国で作られた産物や、遠い地方で生産された食物や珍味をを頂く文明の恩恵も素敵ですが、この美しい風景で作られたもの、顔の見える生産者の作った産物を頂く。

もちろん季節により、作られる作物はそのときそれぞれ。

掛川の中心地近くにあるJAの市場をのぞいて見ました。
早朝、早くから多くの人が出入りしています、お客様かな…と思って近づくと意外なことにそれは生産者さん達でした。みなさん、自分の畑や耕作地で作った野菜などを持ち寄ってお店に並べています。

お話にそっと小耳を立てると「ダメだよー、それじゃ安すぎちゃう」「でもこれくらいでいいだらやぁ」なんて声も聞こえてきます。みなさんとっても楽しそう。

そう、この市場は生産者さんが自分達で商品を持ちこみ、並べている市場なのです。どれもこれも昨日、もしくはその日の朝にとられた新鮮な掛川の産物。

開店時間になると、店の前には買い求めようと近所の奥様たちが行列に並んでいます。

この日だけでも、白菜、キャベツ、お米、ブロッコリ、ねぎ、ほうれんそう、春菊、みずな、小松菜、かぶ、大根、サトイモ、ジャガイモ、安納芋、サツマイモ、きゅうり、トマト、自然薯、ごぼう、レンコン、にんじん、むかご、ゆず、おはたきもち、お花、イチゴ、キウイ、牛肉(掛川牛)、緑茶、たまご…数え切れないほどの産物が並んでいました(取材日は12月末頃)

ここはJA掛川市本所の横にある「新鮮安心市場 さすが市」、決して豪華な建物ではありませんが、中には活気に満ち溢れ、掛川で作られたものを掛川で買い求めて頂くという素晴らしい営みが行われています。

そして特筆すべき点は、これが人里離れた農村の中にある風景では無いというのが掛川の最大の魅力かもしれません。「さすが市」のある場所は掛川城の北側数百メートル、新幹線駅から約1kmグーグルマップで調べると徒歩1分、車だと5分のところです。

東京暮らしが長いカメラマンが、取材をしながらこうつぶやきました「なにこれ、すっごい贅沢…、しかも信じられないくらいの価格…」。本当の贅沢や幸せは日々の生活の中にあるのかもしれません。

さらに、掛川市では新たな取組みを始めています、「その土地で作られたものをその土地で頂く(消費する)」ことが「地産地消(ちさんちしょう)」と呼ばれることですが、一粒万倍の言葉のように、その土地に住む人だけでは食べきれないほどの産物が出来るのが素晴らしい自然の営みです。

掛川市では、互いの地域にあるモノ・コトの「地産地消」を基軸に、緯度と気候、地勢や風土の違いから、互いの地にないモノ・コトを認め合い、求め合い、生かし合う地域間交流として『互産互消(ごさんごしょう)』の取組みも始めています。

地方都市間に互産互消ネットワークを形成し、地域間のモノ・コト・ヒトの交流を拡大し、地域経済を新しい次元で活性化するため、ローカルtoローカルの価値創造を担い、商流開発を行っています。

「互産互消(ごさんごしょう)」

この着想から、【食】フードの交換を皮切りに、互いの地域の魅力を通して人が行き交う【旅】ツーリズムの交歓へ、さらに互いの気候と風土で人が暮らし合う【生活】ライフスタイルの交感の活動をもひろげ、しあわせな生活を楽しむまち掛川市としてさらなる魅力つくりに取り組んでいます。

ぜひ、あなたも、掛川に来たら、少しだけ早起きをして掛川の市場をのぞいてみて下さい。掛川ではこんな「市」が各所にあり、掛川市民の食卓を今日も季節に応じて豊かに彩っています。

■互産互消機構 公式HP

MAP

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!