和菓子職人さんは掛川の宝物、茶室と和菓子のあまーい関係

城がある街
茶室がある街
和菓子がある街の幸せ

日本初の復元された木造天守閣がそびえる掛川城、この街では素敵な和菓子が頂けます。
茶室があるから茶道も盛ん、お城と共に茶道の心も掛川には息づいています。

何十年も和菓子を作り続ける職人さんの技術も、季節によって作り上げられる、色鮮やかで心躍る和菓子も掛川の宝物です。掛川の豊かな果物と和の技術のマリアージュも掛川に生きる楽しみの一つです。

掛川に茶室があるから、掛川では美味しい和菓子を食べれます。

茶室があるから…和菓子が食べれる…?

このお話は、まるで落語の「風が吹いたら桶屋が儲かる」のようなバックストーリーが隠されています。

掛川に訪れた人の多くが目にする「掛川城」その東側にはとても静かな一角があります。

国の重要文化財にも指定されている現存する掛川城御殿(嘉永7年(1854年)大地震で倒壊したため、時の城主太田資功によって、安政2年(1855年)から文久元年(1861年)にかけて再建)とお城の間にひっそりと佇む茶室があります、その名も「二の丸茶室」。
ここでは、年中無休で訪れる客人を迎え、誰もが気軽にお茶を楽しむことができるのです。

さて、それが何を意味するか?

ここに一つの関係性による「結果」があります。関係者に伺った話を並べてみましょう、そうすると一つの物語が出来上がるかもしれません。

●証言者A(掛川市内で営業している和菓子屋さん)
「うちは昔からやっていて、そろそろ年だけれど、でも茶室の和菓子の当番ってのがあってね、時々回って来るんだよ、季節によって、お茶室に来るお客さんをおもてなしするお菓子を作らなきゃって思って、ゆっくりしていられないんだよ、大変なこともあるけど、張り合いもあるよね」

●証言者B(掛川市内で営業している和菓子屋さん)
「うちは茶室にはお菓子を入れていないけど、市内に和菓子屋さんもあるし張り合いもありますよ、お客さんも日々のご入用から贈答品まで和菓子を求めてくれるから、代々こうして和菓子を作らせてもらっています、地元のもの、お茶だとか栗やイチゴを使えるのも嬉しいですね」

●証言者C(お茶のお師匠さん)
「お茶を楽しむには、茶室と私達だけでは成り立ちません、季節を楽しむ心、お花とお道具類、掛け軸、そしてお客様に喜ばれる『お茶菓子』も本当に大切な要素です、掛川の和菓子屋さんには一年を通していつもお願いしているんですよ」

●証言者D(はじめて茶室でお茶を飲んだというOLさん)
「外国から友人が来たので、お城を案内していて、観光気分で偶然入りました。茶室の見学かと思ったら、こんな静かな場所でなんだか本格的なお茶を頂けるなんて、驚きました。お茶にはこんな可愛いお菓子が付いて来るんですね、スマホで写真を撮らせてもらいました、お茶って難しくてマナーを知らなければ楽しめない恐いイメージがありましたが、先生も優しくて楽しかったです」

城は、掛川のシンボルです、でも、まちや駅から見えるビジュアルとしてのシンボルとして以外にも、そこに付随する「茶室」があることで、長年商売をしている「和菓子屋さん」だけでなく「農家さん」の収入や張り合いにもなり、そしてお茶と親しむ文化や、訪れる人々をおもてなしする役割を果していました。

ぱっと見では見れない、人のつながりや、商売の関係は古くから「つながり」として掛川に残されています。もし、掛川にお城が無かったら…茶室が無かったら…、今とは少し違う掛川になっていたかもしれません。

ともあれ、掛川にはお城が今日も立派にそびえています。

今日もお城が立派に立っている。そんなお城を横目に、掛川の和菓子屋さん散歩を楽しんでみるのはいかがですか?お菓子のおいしさの一因に「お城」があるかもしれない…、そんなことを考えて頂くお菓子も素敵かもしれません。

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